近藤明広 世界初挑戦へ「下馬評では圧倒的不利ですが、KOで番狂わせしたい」
2017年09月20日 18:47
格闘技
近藤は埼玉県加須市出身。中学までは野球で135キロを投げる速球派右腕で、今夏の甲子園で優勝した花咲徳栄高への進学も考えていたという。しかし、中3の時に畑山隆則が2階級制覇した試合をテレビで見て「自分もなれるのではと勘違いして」ボクシングを始めた。栃木・白鴎大足利高ではインターハイ準優勝、東洋大では村田諒太と同期生だが、プロ転向のために2年で中退。日東ジムからプロデビューし、ライト級で全日本新人王と日本王座を獲得した。だが、東洋太平洋王座への挑戦ができず、13年12月に引退届を提出。タイへ拠点を移して世界ランカー入りを狙うつもりでいたところ、一力ジム関係者に誘われて同ジムへ移籍した。昨年9月にWBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王座を獲得。世界ランク入りして世界挑戦のチャンスをつかんだ。
近藤は日本王座を獲得した時に不利の予想を覆して1回KO勝ちした例を挙げ、「ボクシング人生では強運の持ち主だった。きっと世界挑戦も決まるだろうなという気持ちはあった」とコメント。スーパーライト級の体をつくるため今年から低酸素トレ、体幹トレ、筋トレに取り組んでおり、「下半身がしっかりした感覚がある」と手応えを得ているという。「相手は思いきりパンチを打ち込んでくるファイターだが、後半に隙がある。前半を気持ちで耐えて、後半勝負で行きたい。ここが弱点じゃないかという部分も発見できた。そこを突く練習をしています」と明かした。