五十嵐俊幸 木村翔に挑戦 世界戦は4年半ぶり「出口の見えないトンネルの中を走っていた感じだった」

2017年11月21日 16:40

格闘技

五十嵐俊幸 木村翔に挑戦 世界戦は4年半ぶり「出口の見えないトンネルの中を走っていた感じだった」
大みそかの対戦が決まった木村翔(左)と五十嵐俊幸 Photo By スポニチ
 ボクシングの元WBC世界フライ級王者で現WBO同級1位の五十嵐俊幸(33=帝拳)が、12月31日に東京・大田区総合体育館で現WBO同級王者・木村翔(28=青木)に挑戦することが21日、発表された。田口良一(30=ワタナベ)―ミラン・メリンド(29=フィリピン)のWBA&IBF世界ライトフライ級王座統一戦、京口紘人(23=ワタナベ)―カルロス・ブイトラゴ(25=ニカラグア)のIBF世界ミニマム級タイトルマッチと合わせたトリプル世界戦で、TBS系で全国生中継される。
 五十嵐は13年4月に八重樫東(大橋)に判定負けしてWBC王座から陥落。世界戦は4年半ぶりで、「この4年半は凄く大変な時期だった。出口の見えないトンネルの中を走っていた感じだった。ようやくこういった大きな舞台に戻ってこられてうれしい」と感慨深げに話した。今年4月の試合ではバッティングによる出血で3回負傷引き分けとなった上に、左眼窩底を骨折。ジムから引退勧告を受け、五十嵐も「引退します」と電話で各方面にあいさつしていたところ、元帝拳ジムトレーナーで現在は自身のジムを経営する葛西裕一氏から「まだやれるだろう。生活の面倒は俺が見てやる」と現役続行を勧められたという。引退を撤回して同氏のジムで週5日トレーナーとして働く一方、通常は復帰まで1年かかる眼窩底骨折が「医師も驚くほど早く」6カ月で完治し、「次のチャンスはもうない」と表現する世界再挑戦にこぎつけた。

 木村がWBO王座を奪った五輪2大会連続金メダリストの鄒市明(ゾウ・シミン、中国)にはアマ時代に2戦2敗。いつもは厳しい日本代表のコーチが「仕方がない」と話すほど実力差は歴然だったという。五十嵐が出場した2004年アテネ五輪でも対戦する可能性があったが、1回戦敗退で実現はしなかった。プロに転向した鄒が世界王者となった際、五十嵐はランキング1位で「ここで3回目があったら面白いな」と思ったというが、木村への挑戦に変更。それでも「同じ日本人として負けたくない気持ちが凄くある。自分も気持ちは強いと思っているが、木村選手はそれ以上に精神力が強い選手と思う。気持ちで折れないように頑張るしかない」と意欲を口にした。

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