山中、ネリ対策練り上げた 相手得意の接近戦でも手応えあり
2018年02月21日 05:30
格闘技
「今まではいいところを伸ばそうとやってきたが、今回に限っては反省材料をプラスした」。帝拳ジムの浜田剛史代表が話したように、“神の左”を武器に攻撃重視で12度の防衛を重ねた山中が、防御にフォーカスして取り組んだ。その一つが、ネリが距離を縮めて連打してきた際に、あえて迎え撃つ接近戦だ。
受け身のまま無理な体勢から反撃を試みて打たれっ放しになった初戦を反省。再戦決定後の練習では上体や足だけを動かすのではなく、股関節を使う動きを意識し、常に下半身に力が入るように修正した。力が入ればガードを固めて踏ん張れるし、カウンターの威力も増す。従来はなかったショートパンチやボディーも武器に加えた。「下(半身)で相手の威力を吸収して、下で打ち返す。機能すると思う」。前戦まではチーフセコンドで今回も山中をサポートする大和心トレーナーは自信を口にした。
基本は踏み込みが生きる長い距離での戦いだが、浜田代表は「得意の接近戦でも打ち返されたらネリは距離を取らざるを得ない」と指摘する。「今は何の迷いもない。修正してきた部分を出して、勝って泣かずに笑ってリングを降りたい」と山中。雪辱への道筋はハッキリ見えている。