田口、僅差判定負け 日本人初の統一王座防衛の重圧…再戦可能性も
2018年05月21日 05:30
格闘技
「残念の一言です。調子がいい時は勝手に手が出るけど、今日は考えながらやっていた。実際にリングへ上がってみて、動かない、いつもと違うと思った」
田口は淡々と説明したが、石原トレーナーは「今までで一番、試合の入りが悪かった。いいコンディションでリングへ上げられなかった自分の責任は大きい」と肩を落とした。今回は終盤の減量が厳しく、試合2日前の睡眠は2、3時間。普段は1キロ以上落ちる計量前日のジムワークでも400グラムしか落ちず、試合直前のウオーミングアップでも動けなかった。日本初の統一王座防衛などプレッシャーも重なり、同トレーナーは「メンタルの部分が一番。今回はナーバスなところが見られた」と明かした。
最終回、左フックでダウンを奪った。当初スリップと判定され、試合後にレフェリーがダウンを認めたが、採点は1ポイントずつ届かなかった。「判定は負けだと思った。もう一回ダウンを奪えたら良かったけど、そこは自分の実力」。ブドラーに対しては、WBA王座に関してのみ2試合分のオプション(興行権)をジムが持っており、再戦の可能性はある。それでも田口は「勝てるかはコンディション次第かな。調子が良ければ勝てるなと感じたけど…。今は何も考えられない」と言葉を濁した。