アリを倒し猪木と闘ったレオン・スピンクス氏死去 67歳 不遇の晩年

2021年02月07日 09:49

格闘技

アリを倒し猪木と闘ったレオン・スピンクス氏死去 67歳 不遇の晩年
ムハマド・アリからタイトルを奪ったレオン・スピンクス氏(AP) Photo By AP
 ムハマド・アリから王座を奪い、日本ではアントニオ猪木らと異種格闘技で対戦したプロボクシングの元統一世界ヘビー級王者、レオン・スピンクス氏が5日、ネバダ州ラスベガスで家族や友人に看取られて死去。代理人側が6日に公表したもので、67歳だった。
 ミズーリ州セントルイス出身のスピンクス氏は1976年のモントリオール五輪のボクシング・ライトヘビー級で金メダルを獲得。77年1月にプロデビューを飾り、8戦目となった78年2月15日にラスベガスで行われたWBA、WBC世界ヘビー級タイトルマッチで自分よりも体重が11キロ以上重かったムハマド・アリ(当時36歳)をスプリット・ディシジョンによる15回判定で下して24歳にして王者となった。この試合はボクシング史上最大の大番狂わせとして現在もなお語り継がれている一戦。しかしスピンクス氏はその後、ケン・ノートンとの指名試合を拒否したためにWBCのタイトルをはく奪された。78年9月にアリと再戦したが判定で敗れて防衛できないままに王座を失い、81年6月にラリー・ホームズが保持していたWBC王座に再度挑戦したが3回TKOで敗れた。

 異種格闘技にも参戦。1986年10月には東京・両国国技館でアントニオ猪木と対戦(8回・フォール負け)し、その後プロレスラーとしてもリングに上がっていた。

 ボクシングでは通算46戦で26勝(14KO)17敗3分け。42歳だった1995年に引退したが、離婚や自己破産、失業、ホームレスなど人生は“荒れ気味”で、2012年にボクシングの影響と思われる脳の萎縮による認知症も確認され、14年には腹部を2度手術。その後、前立腺がんなどの闘病生活が続いていた。

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