10・25東洋太平洋フライ球王座挑戦の桑原拓が公開練習「勝つ自信は100%超」

2022年10月15日 18:32

格闘技

10・25東洋太平洋フライ球王座挑戦の桑原拓が公開練習「勝つ自信は100%超」
ミット打ちをする桑原拓 Photo By スポニチ
 【プロボクシング東洋太平洋フライ級タイトルマッチ12回戦 ( 2022年10月25日    東京・後楽園ホール )】 東洋太平洋フライ級王者ジーメル・マグラモ(28=フィリピン)に挑戦する同級14位の桑原拓(27=大橋)が15日、横浜市内の所属ジムで公開練習を行った。18年5月プロデビューで10勝(6KO)1敗の桑原は日本フライ級王者ユーリ阿久井政悟(27=倉敷守安)に10回TKO負けした21年7月以来、2度目のタイトル挑戦。既にスパーリングは打ち上げており、この日は気合十分のサンドバッグ打ちやミット打ちを披露して「こんなに早くチャンスをいただけてうれしい。勝つ自信?100%を超えてます」と意気込んだ。
 20年11月のWBO世界フライ級王座決定戦で中谷潤人(24=M・T)に8回KO負けしたマグラモは26勝(21KO)2敗の強打者。「パンチがあってタフでグイグイ圧力をかけてくる選手」と称した桑原は「ユーリ戦は相手の前進を止めることなく、足でさばこうとし過ぎて相手を勢いづかせてしまった。次は迎え撃つじゃないが、相手が前に来るのをいろんなパンチを使って止めていきたい」と戦略を口にした。ユーリに敗れて「自分を変えていかないと先はない」と決意し、元K―1王者で現東洋太平洋スーパーバンタム王者の武居由樹(26=大橋)の古巣ジム、パワー・オブ・ドリームの朝練に週1、2回参加。坂道での自転車押しやハンマーでのタイヤ打ちなど「原始的なトレーニング」で肩周りや背中を鍛え、「自分が一番驚いている」ほど1年間でガッチリした体型に変わった。格闘家が集結する野木丈司トレーナーのフィジカルトレーニングや、高地トレーニングにも取り組み、「パンチが当たる距離は嫌いだったけど、今はそこでも勝負できる強さがついてきた」と自信を深めている。

 今回、11月1日にWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(30=BMB)との統一戦(さいたまスーパーアリーナ)を控えるWBA同級スーパー王者の京口紘人(28=ワタナベ)のスパーリングパートナーに指名された。京口とのスパーは約3年ぶりで、4度の手合わせでは体型の変化に加え、ジャブでさばくのではなく真っ向から迎え撃つ戦い方で王者を驚かせた。「手応えは凄くあったし、マグラモと背格好やスタイルも似てると思うので、相手を一番想像できるパートナーとスパーリングができた。接近戦を試したり、距離を取って翻弄(ほんろう)したり、いろんなパターンのボクシングできるようになったのが収穫」と自身の強化につながったことを強調した。かつてはスピードを武器にする一方、パンチの速さやタイミングが一辺倒だったが、体幹を強化してパワフルなパンチや緩急をつけた攻撃など「この1年3カ月で全く別のボクシングができてきた」。マグラモ戦では新たな姿を見せつけて戴冠を狙う。

おすすめテーマ

格闘技の2022年10月15日のニュース

特集

【楽天】オススメアイテム