京口VS拳四朗 両者と対戦経験ある元日本王者・久田哲也氏「中盤までが勝負の分かれ目」
2022年10月25日 04:30
格闘技
21年4月の寺地戦は2回にダウンを奪われ、序盤から苦しい展開。立ち上がりで相手のリズムを崩す狙いは外れ、定評がある寺地のジャブに手を焼いた。「ジャブがうまいし硬くて強い。強弱をつけてくるのが脅威。いけると思って入ればガツンと来るので、入るのは難しい」。距離を支配され、ジャッジ3人とも9点差以上だった。
後日、京口とは互いのジムへ出稽古し、寺地とは一緒に食事をするなど交流した。「拳四朗君はボディーも重い。(食事会後に)肩を組むと肩周りががっしりして筋肉質だった。ハードパンチャーですよ。京口君もアマ経験があるからジャブもフットワークもうまい」と2人の総合力の高さを指摘。その上で「拳四朗君は“接近戦でも勝つ”と自信を持ってるみたい。だけど近い距離では京口君の回転力が勝るかな。中盤までに京口君が拳四朗君のリズムを狂わせれば勝てる。崩せなければ拳四朗君の判定勝ちかな。5ラウンドあたりまでが勝負の分かれ目になる」と語った。そして両王者へ敬意を込めつつ「いいファイトを期待します」とエールを送った。
◇久田 哲也(ひさだ・てつや)1984年(昭59)10月30日、大阪府堺市出身の37歳。19歳でハラダジムからデビュー。39戦目で初挑戦だった17年4月の日本ライトフライ級王座決定戦で堀川謙一(三迫)に判定勝ち。5度防衛。世界挑戦は現役終盤に2度。1メートル62の右ボクサーファイター。現在は大阪市都島区のH3Oボクシングサロンで会長を務める。