井上尚弥 26年のフェザー級転向へ「自分の中で見据えて計画を」初対面の山崎賢人とウブロイベント
2024年09月25日 15:44
格闘技
井上は、今月7日に30歳の誕生日を迎えた山崎へ、サプライズでサイン入りのボクシンググローブをプレゼント。「運動神経抜群と聞いている。ボクシングに興味を持ってもらえれば」と笑みを浮かべると山崎は「やばー」と目を丸くし「これは絶対に使えない。サインが消えちゃう。家に飾っておきたい」と興奮しきりだった。
史上2人目の2階級4団体王座統一を成し遂げてもまだ高みを目指し続ける井上。「挑戦」をテーマにしたトークセッションでは「挑戦し続けないと成長はない。今のレベルで満足していたらこの先はないと思っている。より強い相手を求めて挑戦していく、この向上心が成長につながる。挑戦をやめたら成長が止まると思っている」と話した。
今月3日に東京・有明アリーナで行われた防衛戦ではTJ・ドヘニー(37=アイルランド)に7回TKO勝ち。次戦は12月24日、都内でIBF、WBO世界同級1位のサム・グッドマン(25=オーストラリア)との防衛戦を行うことが濃厚で2017年以来の年3試合をこなすことになる。「(ボクサーは)年を重ねていくと、大体年2試合になる。5月に東京ドームでの試合もあり自分のキャリアを加速させたい思いもあり、今年3試合に挑戦する形となった」と明かした。
26年にもフェザー級転向の可能性を明かしてきた井上は「しっかり防衛してまた来年新たな年になる。今の階級でまたスタートするのか、しっかり体をつくってその先に階級を上げていくのかを自分の中で見据えて計画を立てたい。その中でこの12月の試合が一番大事になっるので落とせない試合。大事な試合ではある」と24年の“集大成”へ気持ちを高めていた。
トークイベント後には井上のアドバイスの下、ミット打ちに挑戦した山崎。「ジャブとワンツー、そこだけきっちり打てれば日本チャンピオンにはなれると思っている」と“相手を倒すコツ”を伝授。30秒の連続ミット打ちでは「僕ら(プロボクサー)もやって30秒。ちょっとへばってもらおうかな」とミットを持つと、山崎は「世界一の井上選手相手に貴重な挑戦の時間でした。うれしい」と息を切らしながら、最後まで交流を楽しんでいた。