中谷潤人 2日間興行7大世界戦 “視察”濃厚の拓真の前で「刺激を与えられるよう」3連続KO狙う

2024年09月26日 16:44

格闘技

中谷潤人 2日間興行7大世界戦 “視察”濃厚の拓真の前で「刺激を与えられるよう」3連続KO狙う
帰国し撮影に応じる中谷(左)とオラスクアガ Photo By スポニチ
 【プロボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ   王者・中谷潤人<12回戦>同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ ( 2024年10月14日    有明アリーナ )】 WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26=M・T)が26日、合宿先の米ロサンゼルスから羽田空港着便で帰国した。10月14日にともに世界戦を行うWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(25=米国、帝拳)とともに空港で取材に応じ「体づくりや繊細な部分で、細かい感覚みたいなものを体にしみこませられた。そこを試合で出せれば」と充実感をのぞかせた。
 8月22日から行ってきた合宿では、約160ラウンドのスパーリングを敢行。前回のアストロラビオ戦前の約90ラウンドから約1・7倍のラウンド数をこなし「スパー中心で今回の合宿は長くできた。左だとパンチの角度やタイミングが変わるが、いい感じにサウスポーに慣れた」と手応え。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)のスパー相手を務めた経験もある、元アマ全米王者ジャフェスリー・ラミド(米国)とも約40ラウンドを消化。76勝53KO1敗と経験豊富な同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(30=タイ)との防衛戦へ万全の対策を練ってきた。

 次戦に勝ってスーパーフライ級時代はかなわなかった統一戦につなげる。世界戦7試合を含む2日間興行「PRIME VIDEO BOXING 10」の1日目には、対戦を希望するWBA世界同級王者の井上拓真(28=大橋)が出場し、WBA同級2位の堤聖也(28=角海老宝石)と対戦する。

 興行2日目に防衛戦を行う中谷は「試合が終わってから(映像を見る)」とまずは自身の試合に向けたリカバリーに務める構え。ただ、試合を終えた拓真が中谷戦を“視察”することは十二分に考えられ「(拓真に)刺激を与えられるような試合をしたいと思っているし、ますはサウスポー相手に特化した中谷潤人をお見せできたら。お客さんの心に残るファイトをしたい」と拳を握る。

 1966年の「袴田事件」で死刑が確定していた、元プロボクサーの袴田巌さん(88)がこの日、再審で無罪を言い渡された。過去に、日本プロボクシング協会・袴田巌支援委員会の活動に参加し、無罪を主張してきた中谷は、帰国後すぐネットニュースで知ったといい「ホッとした気持ちでいっぱい。たくさんのボクサーの方と活動に参加させてもらって、思いが形となってよかった」と心境を明かした。

 興行はプライム・ビデオで独占ライブ配信。

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