富士山で遭難 元F1レーサー片山右京さんを保護

2009年12月18日 10:05

クルマ

富士山で遭難 元F1レーサー片山右京さんを保護
富士山で一時遭難、救助隊員と下山する元F1レーサーの片山右京さん(左)=18日午後1時3分、静岡県御殿場市
 片山右京、今月末から海外登山遠征を計画していた  18日午前0時50分ごろ、元F1レーサー片山右京さん(46)の関係者から、片山さんが富士山で登山中に遭難したと静岡県警に通報があり、捜索に当たった県警山岳救助隊が午後0時20分ごろ、標高2200メートル付近で片山さんを発見、保護した。自力で下山する途中だったといい、意識はしっかりしているという。

 片山さんは、経営する会社社員の宇佐美栄一さん(43)=東京都八王子市=と堀川俊男さん(34)=横浜市港北区=の計3人で登山していた。片山さんは県警に「(同行の)2人は亡くなったようだ」と話しており、県警が捜索を続けた。

 片山さんは救助された後、富士山新5合目付近で報道陣の問い掛けに「大丈夫です」と答えた。

 静岡県警などによると、片山さんは17日午前4時ごろ、神奈川県相模原市の自宅を出発。3人で静岡県小山町の須走口から入山した。家族に午後8時ごろ「山頂には行かず明るくなったら下山する」と連絡したが、18日未明に「一緒にいた2人のテントが飛ばされた」と経営する関係者を通じて県警御殿場署に通報。午前7時半ごろにも「1人が死亡したようで、1人も危ない」と連絡した。

 静岡地方気象台によると、寒波のため富士山頂の18日未明の気温は氷点下25度を下回っていた。

 片山さんは近く南極に行く予定で、練習のため富士山に登ったという。

 片山さんは1991年に全日本F3000選手権でチャンピオンになり、92年にF1デビュー。引退後は本格的に登山に挑戦し、2006年にはヒマラヤにある世界第8位の高峰マナスル、08年には北米大陸最高峰、米アラスカ州マッキンリーの登頂に成功した。

2009年12月18日のニュース

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