押井監督劇場アニメ デジタル版で“進化”

2008年06月09日 06:00

芸能

 1995年に製作された押井守監督(56)のアニメ映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」が、全編デジタル処理を施した「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2・0」として7月12日に劇場公開されることになった。
 当初はリメークする考えはなかったが、最新作「スカイ・クロラ」(8月2日公開)製作中に「最新デジタル技術を使ったらどうなるか試してみたくなった」と転換。683カットすべてをデジタルスキャンし、色調や背景を修正。デジタル処理された映像は、ネットと人間の融合という作品のテーマにマッチした。
 音響は、ジョージ・ルーカス氏(64)の映画製作会社「ルーカス・フィルム」の音響部門「スカイウォーカー・サウンド」が全面協力。最新の6・1サラウンドで仕上げた。押井監督は「劇場で前作との違いを体感していただきたい」と自信の表情。タイトルに追加した「2・0」には「リメークというよりバージョンアップという意味を込めた」という。ルーカス・フィルムのほか、ディズニー、ピクサーなどのアニメ製作会社での試写も決定。ハリウッドからの注目も集まっている。
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