渡辺謙 監督に挑戦!内容は「まだ内緒」

2008年06月27日 06:00

芸能

渡辺謙 監督に挑戦!内容は「まだ内緒」
笑顔でインタビューに答える渡辺謙
 世界を股にかけて活躍する俳優の渡辺謙(48)が、今度は監督業に挑む。26日、本紙の取材に「映画監督をやります。(本格的なスタートは)来年になる」と決意を語った。ハリウッド6作目となる映画「Shanghai(上海)」では日本海軍の諜(ちょう)報員として初の悪役を演じることも明かした。
 渡辺は「現在、脚本づくりを進めているところ」と、すでに監督業に着手していることを明かした。映画の内容やジャンルは「まだ内緒」とし「今年は仕事(俳優業)がいろいろある。時間をかけて熟成させながらやりたいので(本格的に取り組むのは)来年になる」と話した。
 かねて監督業には意欲を示しており「硫黄島からの手紙」(06年)でクリント・イーストウッド監督と仕事をした際には「もう1つ違う情熱の傾け方があると思った」と話していた。若年性アルツハイマー病をテーマにした主演映画「明日の記憶」(06年)では、エグゼクティブ・プロデューサーとして奔走。作品の立ち上げから携わり、その時の経験が生かされそうだ。
 前日25日「Shanghai」を撮影していた英ロンドンから帰国した。太平洋戦争直前の中国・上海を舞台にした作品で、友人を殺された主人公の米国人が事件を調査しているうちに米国政府の陰謀に気づくという物語。明かされていなかった役どころについて「日本の海軍諜報員のトップ。すごくミステリアスで底が見えない男性。悪役ですね」と説明。俳優になって26年。SF映画「バットマン ビギンズ」(05年)を除くと、日本作品も含めて「悪役は初めて」といい「登場人物それぞれの情熱を全面に押し出した作品。今までにない役だった」と振り返った。8月にはタイでラストシーンを撮影する。
 ハリウッド作品では「シルク・ド・フリーク」にも出演。すでに撮影を終えており、主人公の少年を見守るサーカス団団長を演じた。気になる次作については「今年の後半は日本映画になりそう」と、ファン待望の邦画出演が控えていることを明かした。
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