中西圭三も登場!太ってる人専用のサイトって?

2008年07月08日 08:57

芸能

中西圭三も登場!太ってる人専用のサイトって?
「Dな人々」には歌手の中西圭三も登場
 4月から特定健診・特定保健指導が義務付けられるなど、肥満が罪悪であるかのような雰囲気が漂っている。しかし、人はなぜ太っていてはいけないのだろうか? 健康で楽しい人生なら太っていても問題ないのではなかろうか? もし、こんな考えに共感する人がいたら、間違いなく「D30」は心の琴線に触れることだろう。
 D30とは、Dライフスタイル創造研究所(D総研)が創刊した体脂肪30%以上のDに贈るウェブマガジン。「健康で素敵、そして一緒にいると幸せになる太った人を応援していく」ために産声を上げ、いきなり“Dって素晴らしい”ことを証明してくれた。驚くべきはその編集力。各界で活躍するDな人々のインタビュー「D-PEOPLE~太っていても幸せです!~」には歌手の中西圭三氏や、プロジェクトデザイナー・古田秘馬氏を登場させてしまった。これに限らず、随所に編集部のキャリア・センスを感じずにはいられない。

 「スピード感ある社会に対応できるDとして、紙よりもタイムリーな編集が可能なウェブを選択した。趣旨に賛同するという声や、ライター・モデル希望者から、毎日多数の問い合わせがある。PVはサイトオープン直後に7万超を記録。今でも常に3万はキープしている」(広報担当・頼廣直子氏)

 ウェブにした理由を「紙を無駄にしたくない」とするように、「Dの社会貢献」を掲げている点も興味深い。「食料自給率、フードマイルなどを考えると、地のものや国産のものを選ぶこだわりが大切。本当に安全なもの、環境に優しいものを摂取することの重要性を提唱していきたい」。例えば、D向けの旅先を紹介する「D-TRIP」では「食料自給率1100%の土地・十勝へ」が特集されている。このほかでは「Dな人はゆとりがあり、大らか人が多い」と仮説を立てている。Dな看護士や介護ヘルパーが安心感をもたらし、人気者であることを考えれば、あながち外れではないだろう。「だからこそ、さまざまな社会活動など、Dが関われることに積極的に参画できるような提案をしていきたい」

 さて、D30を運営するD総研とはどのような組織なのだろう。ライターへの原稿料などに独自通貨「g(=グラム)」を導入し、支払いは仕事量に応じた極上国産牛や高級食材。さらにマーケティング業界で使われるF1、M1層のカテゴリーにならい、D1からD3層を設定、マーケティング調査まで請負うというから謎めいてくる。

 「組織については都内のおいしい焼肉屋の近くにあるとしかお話しできない。ただ、どこかの会社の一部、またはプロモーションの一環ではなく、心からDを応援したいというDな有志によって立ち上がった純粋な研究所であることは断言できる。DとしてDの社会活動(社会貢献だけでなく、経済活動まで)を作り上げることが最終的な目的」

 結局、痛風男(いたい・かぜお)プロデューサー率いる覆面D集団は謎に包まれたまま。もちろん、今後の展開はいっさい秘密である。しかし、初代タイガーマスクが佐山聡(今はD)であると知ってからは、興味が半減したではないか。それ以前に問答無用の面白さを一気読みすれば、野暮な詮索などどうでもよくなってしまうのである。 (東京IT新聞)
【楽天】オススメアイテム