「黒部の太陽」舞台化40トン出水シーン再現

2008年10月05日 18:02

芸能

 石原裕次郎と三船敏郎の共演で黒部ダム建設に挑む男たちを描いた大ヒット映画「黒部の太陽」が初めて舞台化され、5日、大阪の梅田芸術劇場で始まった。
 舞台は、黒部ダム建設のドラマと、困難を極めた映画制作の秘話が交錯しながら進行する構成。裕次郎さんが演じたトンネル技師と裕次郎の二役を中村獅童(36)、三船が演じたダム建設の責任者と三船の二役を神田正輝(57)が熱演した。

 最大の見せ場は、トンネル掘削中に激しく出水するシーン。セットの上部や横から、豪雨のような勢いで約40トンもの本物の水が噴出し、観客を驚かせた。ステージ上はたちまち水浸しとなり、ずぶぬれの俳優たちはセリフも言いづらいほどだった。

 初日を終えた中村は「出水シーンは命懸けで、無我夢中です。天国の裕次郎さんや三船さんに見守られながら、みんなが一丸となって水に負けない芝居を最後までしたい」と話した。
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