NHK版「タモリ倶楽部」で19年ぶり出演
2008年10月25日 06:00
芸能
もともと、毒のあるキャラクターなどがNHKには不向きと見られていたが「ばらえてい テレビファソラシド」(79~82年)に、司会の永六輔氏(75)の後押しで出演。この番組の顔となった後は、同局にたびたび出演していた。
ところが、82年にフジテレビ「笑っていいとも!」がスタート。NHKの尾関憲一チーフプロデューサーは「スケジュールが押えられなくなり、出演していただく機会がなくなったのでは」と指摘する。今回は、タモリが休日に街の散策をしていると聞いた尾関氏が「番組企画を面白がってくれるのではと考え、ダメもとで」出演をオファーし、快諾を得た。
テレビ朝日「タモリ倶楽部」にも似た企画はあるため、主な出演者をタモリと久保田祐佳アナウンサー(25)だけに絞り、タモリの視点や発想のユニークさを引き出すことに重点を置くなどして差別化を図った。さらに、NHKでは珍しく、セリフを決めずに全編アドリブで収録する試みに挑んだ。
久保田アナはタモリとの共演を振り返り「まるで子供の冒険遊びのように、目をキラキラと輝かせて歩いていたのが印象的でした」と感想。「母が“ばらえてい テレビファソラシド”が好きでよく見ていたと話すと、タモリさんに“あんたもずいぶん古い話をするね”と驚かれた」と撮影中のエピソードを明かした。