市川崑監督 唯一の未公開作品やっと陽の目

2008年10月25日 06:00

芸能

市川崑監督 唯一の未公開作品やっと陽の目
東京国際映画祭で特別上映された市川崑監督の“幻の名作”「その木戸を通って」の舞台あいさつを行った(左から)中井貴一、浅野ゆう子
 今年2月に亡くなった市川崑監督(享年92)の未公開作品「その木戸を通って」が24日、都内で開催中の第21回東京国際映画祭で特別上映された。主演の浅野ゆう子(48)、中井貴一(47)が舞台あいさつに臨んだ。国内初の長編ハイビジョンドラマとして93年に完成。市川監督の70本以上の作品の中で唯一公開されなかった。浅野は「ハイビジョンは女優の命である照明がほとんどなくて不安でしたが、監督が“あんたは明かりがなくてもきれいやでえ”とその気にさせてくれた」と振り返り、“愛弟子”の中井は「女優さんにはやさしい言葉をかけて僕には一切なかったんです」と笑わせた。ほかに特別招待作品でマドンナ(50)が初監督した「ワンダーラスト」(09年1月公開)、「アジアの風」部門で「クロッシング」(09年春公開)が上映された。
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