遠藤さん 死の間際まで衰えぬ意欲
2008年12月06日 12:56
芸能
ある日、ラジオでドボルザークの交響曲「新世界より」を聞いた。「体に光が走った。気付けば涙が出ていた」。音楽に目覚めた瞬間だ。
島倉千代子さんのアルバム用に十数曲を一晩で書き上げたり、森昌子さんの「せんせい」を歌詞を見た瞬間、5分で作ったりと“伝説”も多い。
「メロディーは電気と同じで、ためることはできず、流れてしまう。心に発色がなければ、いい曲は書けないんだよ」
創作の源となった新潟の田園風景。「カエルが鳴くのどかさ。真っ暗な闇に降るような星の光。もう歌の世界にしか残されない光景なのかなあ」と嘆いていた。近年は「クラシックやオペラに挑戦したい」と語り、作曲活動を続けていた。