大人向けの“泣ける”絵本「象の背中」シリーズが累計6万部を突破し、好評を博している。
シリーズはこれまで2冊が発売された。第1弾の「象の背中~旅立つ日」(07年12月発売、光文社)は、余命を告げられたパパ象が家族との時間を大切に過ごしたあと天国に旅立つ内容。その続編「続・象の背中~バトンタッチ」(08年12月発売、同)では、天国に旅立ったパパ象が、娘の結婚式に舞い戻ってくるというストーリー。原作者の秋元康氏の実体験を交えたストーリーと城井文氏のファンタジックな絵が読者の共感を呼んでいる。秋元氏に近しい関係者も「周りの人間に見せたところ、みんな号泣でした」と“お墨付き”の泣けるシリーズだ。
ネット通販の大手「アマゾン」のカスタマーレビューでは「出だしだけで、うるうるしてしまいます」「書店で立ち読みをしていたのですが、涙が溢れてきて止めるのに苦労しました」など“泣けた”エピソードが投稿されている。