演歌歌手の藤あや子が、前夫や交際していた男性をめぐる月刊誌「新潮45」の記事でプライバシーを侵害されたとして、発行元の新潮社(東京)などに3300万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第三小法廷(那須弘平裁判長)は13日、新潮社側の上告を退ける決定をした。132万円の支払いを命じた一、二審判決が確定した。
一、二審判決によると、同誌の2006年9月号は「昭和&平成芸能史『女と男』十三の修羅場」との特集で、藤の記事を掲載した。
新潮社側は「記事内容は多数の週刊誌で既に報じられている」と主張したが、一、二審ともプライバシー侵害を認めた。