甲本、竹中、しのぶが清志郎さんに弔辞
2009年05月10日 06:00
芸能
弔辞で甲本は「清志郎ーっ。あなたとの思い出にろくなものはございません」と切り出し、早すぎた死に複雑な思いを込めた。黒革のジャンパーにジーンズ。いつものステージ衣装で旅立った清志郎さんをまねして「“じゃあ、オレも革ジャン着ていくか”と思って来たら、何だか浮いてるし…」と場違いに恐縮もしてみせたが、これも甲本らしさ。そして昨年11月、最後の対面となったザ・フーの来日公演(武道館)で清志郎さんからピート・タウンゼントのギターのピックをもらったエピソードも明かしながら「数々の冗談ありがとう。あまり笑えなかったけど。きょうもそうだよ」と語りかけた。
女優の大竹しのぶ(51)は「時々、空の上から“愛し合ってるかい?”と問い掛けてください。“OKベイビー、最高だぜ”って答えられるように明るく楽しく生きていきます」と誓った。
公私にわたって親交が深かった竹中直人(53)はこみ上げる悲しみを必死に抑えながらの別れの言葉。左手薬指に清志郎さんから贈られた指輪をはめて「僕はみんなに自慢したいです。オレは忌野清志郎の友達なんだぜって。世界中の人に自慢したいです」と大声で叫んだ。
桑田も5歳年上の“先輩”をこよなくリスペクトしていた。ハンカチで涙をぬぐう原坊の横で、今にも泣きだしそうな顔が悲しみの大きさを物語っていた。86、87年と2年続けて12月24日に放送された日本テレビ系の特番「メリークリスマスショー」で初共演。桑田が作詞・作曲した「セッションだッ!」を山下洋輔(67)のピアノ伴奏でデュエットし大きな話題を呼んだ。その後、ステージで共演することはなかったが、関係者によると、2人は互いを認め合う“いい関係”を続けていたという。