「日テレ選挙」が高視聴率!逆境をチャンスに

2009年09月01日 06:00

芸能

 テレビ各局が30日に放送した選挙特番で、日本テレビ「ZERO×選挙2009」が平均視聴率26・4%(午後9時~10時30分)を記録し、NHKの開票速報(24・7%)など他局を上回った。他局より約1時間遅いスタートだったが、「24時間テレビ32 愛は地球を救う」の視聴者を引き継ぐ“追い風”を受け、高視聴率に結びつけた。
 選挙特番の26・4%は、1989年にビデオリサーチが現行方式で調査を開始して以来、最高の数字。政権交代に成功した民主党とともに、日テレも“歴史的勝利”を収めた。

 同局の選挙特番は、07年の参院選時に引き続き、タレントの島田紳助(53)とキャスターの村尾信尚氏(53)が司会を務めた。「24時間テレビ」の影響で、開票が始まってから1時間遅れてスタート。注目が集まる開票序盤だけに視聴者が他局に流れる心配もあったが、午後8時から数分間、選挙特番に切り替えたり、テロップで開票速報を伝えるなど工夫を凝らした。24時間マラソンに挑戦したイモトアヤコ(23)が番組終了までにゴールできなかったことも選挙特番には“追い風”だったようで、これまでマラソンのゴールの模様はすべて生中継されていたことから、多くの視聴者がイモトの歓喜のシーンを期待してそのままチャンネルを合わせていたとみられる。
 「24時間テレビ」は終了間際の午後8時57分に37・5%の瞬間最高をマークした。
 イモトがゴールしたのは午後9時12分。選挙特番が瞬間最高の39・0%をマークしたのは同14、17分だった。イモトのゴールの模様は結局、生中継されず、同56~59分に録画放送された。
 民放が選挙特番の“与党”NHKを上回るのも98年7月以来で11年ぶり。この時は日テレが参院選の開票速報とプロ野球「巨人―阪神」をダブル画面で2元中継。野球ファンのニーズに応えて高視聴率に結びつけた。
 同局では「他局より1時間遅いスタートを、むしろチャンスととらえて番組作りに臨みました」とコメントした。
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