三遊亭円楽さん死去 がんに勝てず…
2009年10月30日 15:08
芸能
78年、真打ち制度の在り方をめぐり円生さんとともに落語協会を脱退、円生さん死後は弟子たちを率いた。
2005年に脳梗塞で倒れ、06年に「笑点」を降板。07年2月に東京・国立演芸場で口演した「芝浜」を最後に引退を表明し、第一線から遠ざかった。弟子の楽太郎さんに「円楽」を襲名させることを表明していた。07年に旭日小綬章。
▼落語家の桂歌丸の話 ちょうどお見舞いに行こうと思っていたとき、亡くなったという連絡がありました。はなし家としてまた、同じテレビ番組「笑点」に出ていた者として、苦しい中も一緒に乗り越えてきました。さみしいし、はなはだ残念です。円楽さんの持っていた大きな人情話を、お弟子さんの皆さんが受け継いで頑張っていってほしい。
▼演芸評論家の矢野誠一さんの話 叙事的で、独特のクールな語りが味わい深かった。「笑点」で、落語とテレビを結び付けた。閉鎖的な印象の強かった演芸の落語を、お茶の間に親しませた功績は大きい。立川談志という好敵手と渡り合った人生だったと思う。落語協会を抜けたことも含め、芸のスケールからタレント性まで、2人は突出した存在だった。