女優として妻として…有終の美飾った南田洋子さん
2009年10月30日 06:00
芸能
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式場内には、焼香を待つ列と、長門に声を掛けようと待つ関係者の列の2列ができた。津川は「こんな通夜は初めて。長門が持つ人徳。いい式だった」としみじみ語った。
津川の長女で女優の真由子(35)は、伯母である南田さんについて「姉のような存在で、いろんな相談に乗ってくれた。伯父より伯母の方に秘密も打ち明けていました」と涙をこぼした。
通夜は、長門が東京・浜町の明治座公演「幸せの行方」に出演していたため、舞台に穴をあけられないと、千秋楽まで待って行われた。この日、長門はコメントしなかったが、参列者によると気丈に振る舞っていた。
祭壇には優しい笑みを浮かべた南田さんの遺影が飾られた。6年前、プライベートで撮影された1枚で、長門が「一番いい顔」として選んだ。南田さんの写真は夫婦のツーショットが多く、探すのに苦労したという。
祭壇は南田さんの好みに合わせ、シンプルに白で統一。棺の周りは1500本の黄色いフリージアで彩られた。棺の中の南田さんはパジャマ姿で、髪が乱れないようバンダナが着けられた。
南田さんの戒名は「華徳院釋尼洋愛(けとくいんしゃくにようあい)」。長門をはじめ、かかわりあるすべての人に海のような広く深い愛を注いだという意味が込められた。葬儀・告別式は30日同所で営まれ、萩本欽一(68)、大林宣彦監督(71)、萬田久子(51)が弔辞を読む。