NHK“温故知新”半世紀ぶり生放送ドラマ
2009年11月06日 06:00
芸能
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吉岡和彦エグゼクティブプロデューサーは、生放送に挑戦する理由を「CMのある民放さんには絶対できないこと。お堅いイメージのNHKが、実は一番アグレッシブなんだとアピールできる絶好のチャンスと思った」と説明。「リスクを背負いながら、うそなく生の姿をさらして皆さんを楽しませようと汗をかく役者の生の姿を見てください」と呼び掛ける。
一発収録に慣れたキャスト、スタッフとはいえ、撮り直しが絶対きかない生放送のプレッシャーは絶大。時間も10分拡大されるとあって、通常3日の稽古を4日に増やす。黒木は「緊張度は100%以上。とにかく一生に一度の瞬発力を出せるよう、力を込めてイメージトレーニングしてます」と話している。
同局の過去の作品などを管理しているライツ・アーカイブスセンターなどによると、VTRがなかった50~60年代は生放送のドラマが主だった。その代表作として、炭坑の落盤と人命救助を扱った「どたんば」(56年)や、事件記者の取材合戦を描いた「事件記者」(58~66年)などがある。しかし、VTRが普及して以降、同局でドラマが生放送された記録は残っていない。テレビドラマの古くて新しい演出手法として注目を集めそうだ。