松山千春ラスト飾る…「東京厚生年金会館」が閉館

2010年03月29日 23:40

芸能

松山千春ラスト飾る…「東京厚生年金会館」が閉館
いろんな思いを胸に秘めながら熱唱する松山千春
 人気シンガー・ソングライター、松山千春(54)が29日、3月31日で49年の幕を閉じる「東京厚生年金会館」(東京・新宿区)=通称・ウェルシティ東京=でのファイナル公演「東京厚生年金会館ファイナル ファイナリスト松山千春」を同所で行った。
 同会館は、彼がデビュー2年目の1977年11月に東京での初コンサートを開いて以来、この日で75回の公演(歴代3位の記録)を行ってきた思い出の場所で、同会館での公演は2000年6月6日以来、約10年ぶり。今回のファイナル公演を開くにあたって、同会館から「最後の公演は、ぜひ松山千春さんにやっていただきたい」と熱望され、それに対して千春が「自分を育ててくれた東京厚生年金会館のために恩返しがしたい」と快諾して実現したもの。
 約2000席の会場は熱狂的なファンが詰めかけ満席の中、「東京厚生年金会館、49年目にしてついに閉館。しかもコンサートとしてはこれが最後になりますので、今日はいろんなことがあるかもしれない。ひょっとしたら手違いで音が出ないとか、照明がおかしくなるとか、そういうことがあるかもしれないけど、このよき日に免じて…これが最後だと思ったら、あんなことがあったなあとか、そういう思いを込めて自分も精いっぱい歌わせていただきます。49年間、皆さんにご利用いただいて、関係者、職員のみんなも、そしてまたわれわれステージに立つ人間も感謝して今日一日、頑張って歌わせていただきます」とあいさつ。
 オープニングは、77年の同会館での初コンサートを再現するかのようにとアコースティックギターの弾き語り&同じ曲目「君のために作った歌」「おいで僕のそばに」の2曲を歌って幕を開け、5月12日発売のニュー・シングル「慕う」、最新シングル「ひき潮」、デビュー曲「旅立ち」、大ヒット曲から「銀の雨」「長い夜」「大空と大地の中で」など全17曲を熱唱した。
 同公演の模様は、5月1日の午後8時から同9時半までNHK―BS2で放送予定。
 同会館は、1961年4月15日にオープンし、これまでに約1万4500回のコンサートが開かれてきたそうで、千春がその有終の美を飾って幕を閉じた。
 4月21日の千葉・東金文化会館を皮切りに6月10日の北海道・さっぽろ芸術文化の館(北海道厚生年金会館)まで全国8カ所(全15公演)=東京公演は、5月6、7日の両日、東京国際フォーラム・ホールAで=でコンサート・ツアーを開催。また、5月12日に通算65枚目の「神よ」、同66枚目の「慕う」のシングル2タイトル=2タイトルのシングル同時発売は自身初=と通算36枚目のオリジナルアルバム「ずうっと一緒」をコロムビアから同時リリース。
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