“TOEIC満点娘”谷中麻里衣さんに栄冠

2011年01月25日 06:00

芸能

“TOEIC満点娘”谷中麻里衣さんに栄冠
グランプリに輝いた谷中麻里衣さんは、笑顔でトロフィーを掲げる
ミス日本グランプリ決定コンテスト
(1月24日 京王プラザホテル)
 日本女性にふさわしい心と健康的で美しい身体を競う「第43回2011年度ミス日本グランプリ決定コンテスト」(スポーツニッポン新聞社後援)が24日、東京・新宿の京王プラザホテルで行われ、慶大法学部2年生の谷中麻里衣さん(20)=東京都出身=がグランプリに選ばれた。TOEIC(英語能力標準テスト)は満点の990点で、海外生活の経験も豊富の国際派。「日本を支えていけるような女性になりたい」と抱負を話した。

 透き通るような白い肌と、幼さの残る笑顔がはじけた。慶大生初のグランプリ。「支えてくれたたくさんの方に感謝したい」と目を潤ませた。

 この日の水着審査で出た「宝くじで1000万円当たったらどのように使うか」という質問。ほとんどの候補者が寄付や両親への恩返しに使うなどと答える中、谷中さんは「とりあえず秘密にしたい」と答え、審査員の注目を集めた。

 保険会社に勤める父親(53)の仕事の影響で、幼い頃から転居を繰り返してきた。幼少期にシンガポールに4年、小学校時代に米国へ4年住み、海外経験も豊富。夢である「報道キャスター」を目指すようになったのは、米国で遭遇した事件がきっかけだった。

 米中枢同時テロの発生した01年9月11日、テロの標的となったワールドトレードセンター(WTC)から車で約30分のニュージャージー州に住んでいた。父親はWTC付近のビルに勤務。この日も普段通り出勤しており、「父と連絡が取れず、安否が分からなくてニュースにかじりついてました」。無事に夕方帰って来たが、頭から脚まで真っ黒だったという。

 「たくさんの方が亡くなったと知ったときの不安や恐怖、悲しみは今も忘れることができません。報道がなかったら何も情報が得られなかっただろうと考えると、報道の重要性を忘れることができません」。以来10年、この夢を追い続けている。
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