真矢みき“絆の笛”ホイッスル売り上げを義援金に
2011年04月08日 06:00
芸能
日本赤十字社などを通じて義援金を寄付したり、物資を送ったりと支援の形もさまざま。そんな中で真矢が思いついたのがホイッスル付きのキーホルダー。“絆の笛プロジェクト”だった。発生から9日ぶりに宮城県石巻市で救出された80歳の祖母と16歳の孫のテレビ映像を目にして「ヘリコプターの音で聞こえなかったけれど、おばあちゃんが何か話してました。たぶん、前から助けを求めていたけれど、声もかれて誰にも届かなかったのかもしれませんね」と話す。それもホイッスルに決めた理由の1つだ。
真矢自身、95年1月の阪神大震災の被災者でもある。花組の男役トップ就任が決まり、ちょうど先代・安寿ミラ(51)のサヨナラ公演が兵庫県の宝塚大劇場で行われている最中だった。劇場のスプリンクラーが壊れ、劇場は水浸し。公演は中止になり、真矢のトップお披露目も6月に延期された。
「ライフラインも途切れてしまい、私も2週間お風呂に入れませんでした。隣近所のおばちゃんたちと抱き合って頑張りました。そんなときにはアナログが勝つんです。日本は地震の多い国ということを忘れてもいけないし、防犯にもホイッスルはきっと役に立つ」と言葉に力を込めた。1個500円で販売。真矢は「もう少し落ち着いたら被災地にも足を運んで激励したい」と語った。宝塚音楽学校に被災地、茨城県から受験し合格した横田碧(あおい)さん(15)にも言及し「彼女は希望の星。頑張って!」とエールを送った。
◆真矢(まや)みき 本名西島美季。1964年(昭39)1月31日、大阪府豊中市出身の47歳。79年に宝塚音楽学校に入学し、81年に宝塚歌劇団に入団。95年の「エデンの東」公演で花組トップお披露目。98年10月に退団し女優に転身。5月27日から赤坂ACTシアターで舞台「こんにちは赤ちゃん」に出演。08年12月にバレエダンサー西島千博(39)と結婚。血液型O。