クラシック界にも支援の輪…ドミンゴら日本公演

2011年04月09日 06:00

芸能

 クラシック音楽の分野でも大物アーティストらによる被災者支援の輪が広がっている。大震災発生後、海外演奏家の来日キャンセルが相次ぐ中、世界3大テノールの1人であるプラシド・ドミンゴ(70)が7日に来日、「日本の皆さまの深い悲しみに寄り添うために」として、被災者への思いを込めたコンサートを行うことを発表した。公演は10日(NHKホール)と13日(サントリーホール)。
 ドミンゴは「一人一人の力は小さいかもしれないが、手を結び思いを共有することができれば、大きな力となり希望につながる」と語り、当初予定の演目に加えて被災者に向けた特別の歌唱も披露する。

 東京・上野で開催中の「東京・春・音楽祭」でも複数公演が中止となったが、それらに代わって世界的指揮者スビン・メータ(74)が緊急来日し「被災者支援チャリティー・コンサート」をあす10日午後4時から東京文化会館で開催。NHK交響楽団と内外一流ソリストが参加してベートーベンの第9交響曲を演奏する。

 11日にはベルギー・ブリュッセルでピアニストのマルタ・アルゲリッチ(70)らがチャリティー公演を企画。また、作曲家・三枝成彰氏らの呼びかけにより「全音楽界による音楽会」が20日にサントリーホールで行われる。入場には1万円以上の寄付が必要。いずれの公演も入場料収入の一部と会場での募金を義援金に充てる。

 さらにユニバーサル・ミュージックは小澤征爾氏ら一流アーティストの音源を活用したチャリティー・アルバム「クラシックス・フォー・ジャパン」を全世界同時リリース(配信限定)した。
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