カンボジア国籍取得 猫ひろし五輪へまっしぐら
2011年11月10日 06:00
芸能
芸人きっての健脚で知られ、マラソンでの五輪出場を夢見て、約2年前、選手層の薄いカンボジア代表として出場するプランを立てた。同国でのマラソン大会にも出場し、昨年12月のアンコールワット国際ハーフマラソンでは1時間16分台で3位、今年6月のプノンペン国際ハーフマラソンでは1時間16分54秒で2位。同国陸上界での知名度は日に日に高まり、今年2月に国籍取得を申請した。
カンボジア国籍取得には、同国内に7年以上滞在、同国の産業に一定額の投資をしていることなどの条件があるが、国の発展に協力する人物には特例も認められる。猫は6月、同国オリンピック委員会から「五輪代表推薦書」を送られており、「この文書が好材料になったようだ」(カンボジア・ドリーム)という。
五輪代表切符を手にするためには、東南アジア大会でカンボジア選手1位になることが条件。北京五輪にも出場したエース、ヘム・ブンティン選手(26)も出場予定で、自己ベストは2時間26分台と、猫が今年の東京マラソンで出したベストタイム2時間37分43秒よりも約11分早い。猫は10月初旬に同国に渡り約1カ月、陸上ナショナルチームと練習。8日に決戦の地インドネシアに入った。「日本の皆さん、応援してください!猫ひろし改め“チュマール(カンボジア語で猫)ひろし”でした。ニャ~」と張り切っている。
07年に結婚した妻(34)は「私は日本国籍ですが、応援します」と、突然“国際結婚”になったことにも動じていない。芸能活動もこれまで通り継続。事務所は「名前を“チュマールひろし”にするか話し合っている。16日の大会後、本人が“来日会見”をする予定」と話している。
◆猫 ひろし(ねこ・ひろし)本名滝崎邦明。1977年(昭52)8月8日、千葉県生まれの34歳。目白大学卒業後、ピン芸人として活動開始。08年に東京マラソンでフルマラソンに初挑戦し3時間48分57秒で完走した。今夏放送されたTBS「華和家の四姉妹」に刑事役で出演。2月11日に第1子の長女が誕生。1メートル47、45キロ。血液型A。