大ケガから51日…染五郎が会見 舞台復帰は来年2月
2012年10月18日 06:00
芸能
日本舞踊松本流宗家が舞踊を披露する「松鸚会(しょうおうかい)」の公演中に、舞台後方のセリから約3メートル下の奈落に仰向けで転落した。セリが下がっていることは自覚していたといい、「一番気をつけなければならないことを忘れていた」。当初は右手首骨折、右側頭部と右半身の打撲と発表されたが、新たに肋骨骨折と、頭部の骨にもヒビが入っていたことを明らかにした。
約3週間入院し、手首にプレートをはめ込むなどの手術を受け、9月19日に退院。現在は、肋骨の痛みが残るものの、リハビリで順調に回復中。医師からは「あと1カ月くらいで体は治る」と言われており、後遺症はないという。
療養中に支えてくれた家族には「想像以上に心配をかけたと思う」と感謝。落下した奈落を「血の海」と表現した幸四郎が回復ぶりを“奇跡”と述べたことについては、「役者として舞台に立って、結果を出すことで奇跡を起こしたい。それがご恩返しになると思う」と話した。
12月上旬には主演のBS時代劇「妻は、くノ一」(来年4月スタート)の収録に入る。来年2月の舞台復帰について、セリへの恐怖心は「全くない。それはセリに対して申し訳ない」と言い切り、「来年は40歳になるので、人生の後半に入ってくる。地に足をつけ、突っ走るとかではなくて、確実に前進していきたい」と強調。しっかりと足元を踏みしめながら、役者人生を歩んでいく決意を見せた。