“中国で一番有名な日本人”蒼井そら 習字に込めた思い
2012年10月22日 11:23
芸能
「私に興味を持ってくれているファンとは交流を続けたい。フォロワー数が減っているとも聞いていませんし、あまり影響はないように思います」と話す。
2000年春、日本国内でツイッターを始めたところ、中国人のフォロワーが予想外に多かったことから、同年11月に中国人向けの微博をスタートさせた。開始12時間で、日本のツイッターのフォロワー数16万人を超す人数が登録する人気ぶりだった。中国での活動にも力を入れるため、昨年9月から約1年間、中国の大都市近郊で語学留学。ファンだけでなく、中国人の友人も多い。
「くだらない話とかで盛り上がりますし、笑いのツボも同じですね。日本人と中国人って一緒なんだなと肌で感じました。少なくとも私と同年代は」という。ただ、明らかに違う点も発見した。「中国人は国の祝日や記念日をとても大事にしています。“きょうは何の日だ”という話をよく聞きました。歴史をよく知っているのにも驚きました」と話した。
語学留学が1年間の区切りを迎えて帰国。その直後、中国国内の大都市で反日デモが起こり気になっていた。
「もちろんあのデモは事実でしょう。でも、あくまでも一部の人。13億人全員がやっているわけじゃない」と表情を曇らせた。実際、蒼井の日本のツイッターと微博の両方に、中国人ファンから「大丈夫ですよ」などの書き込みがたくさん寄せられたという。
9月14日には、特技の習字で「日中友好」「中日人民友好」と書き、画像を微博にアップした。「国同士のことは大きすぎてよく分からないです。でも、人間として、友だちとして友好関係を続けたい」という願いからだった。「私の思いはあの2つの習字に込めました。文章からじゃなくて、目で見て何かを感じてくれればいいなって」。ツイッターでも微博でも日中関係についてはつぶやいていない。
中国のインターネット検索サイトで「もっとも有名な日本人」1位にランクされたこともある蒼井。最近、日本の大手新聞社が行った同様の調査でも、野田佳彦首相や卓球の福原愛らを抑え4位に入った。
「1300万人というのは凄い数字。だからって、私が何かしなきゃ、という気負いはありません。ただ、こう思うんです。日本人と中国人が、例えばニューヨークで偶然知り合ったとしたら、領土問題の話をするでしょうか。普通に友人になって、普通の会話をするでしょ?そういう交流が増えていけばいいんじゃないかなって」と笑顔を見せた。
「今の状況が1年も2年も続かないのではないでしょうか。日々良くなっていると思いたい」と期待。「中国の友人からは“いつ来るの?”“待ってるよ”“中国語忘れないで”と連絡が来てます。私の周囲は何も変わっていませんよ」と話した。
◆蒼井 そら(あおい・そら)1983年(昭58)11月11日、東京都生まれの28歳。02年にグラビアデビュー。アダルト作品で人気が出る。08年からテレビ東京「おねがい!マスカット」シリーズに出演中。同番組のユニット「恵比寿マスカッツ」の初代リーダー。アジア圏で活動しておりタイ映画、韓国ドラマなどにも出演。サイズは上から90、58、83。血液型B。