大滝秀治さんお別れの会に980人…倉本聰氏が別れの言葉
2012年10月23日 06:00
芸能
「北の国から」の出演者は6月に地井武男さん、今月14日には大滝さんの妻役を演じた今井和子さんが亡くなった。倉本氏は笠智衆さんや伊丹十三さんらの名前も挙げながら「あなたとテレビに打ち込んだ日々が、どんどん遠くにかすんでいきます。富良野(北海道)の駅前にある北の国から資料館に、ずらりと飾られた出演者の顔写真に黒い喪章が年を追うごとに増えていきます」と寂しそうな表情を浮かべた。「テレビがどんどん僕から離れます。寂しいです。思えばあのころが僕らが生きていた時だったんですね」と語り、最後は「天国の人々の衣装をいくら気に入っても、追いはぎなさらないように」と締めた。
お別れの会は、大滝さんとともに劇団民芸の連名代表を務めた女優の奈良岡朋子(82)が葬儀委員長を務め、後輩女優の樫山文枝(71)が司会を担当。日色ともゑ(71)が弔電を紹介した。大滝さんが出演した舞台「審判」「らくだ」などの映像も上映された。祭壇は故人の遺志で、シンプルをテーマに劇団民芸の演出部が製作。白いユリやランなど1万本の花で飾られ、中央には白いカーネーションを使い劇団民芸のマークがかたどられた。
遺影は2010年の舞台「巨匠」のパンフレットで使用された一枚。戒名は「瑞藝院秀聲居士(ずいげいいんしゅうせいこじ)」。劇団民芸と芸術の「芸」、名前の「秀」が入れられた。
◆主な参列者 萬田久子、夏木マリ、阿部寛、浅野忠信、ガッツ石松、小林亜星、佐々木すみ江、イッセー尾形、多岐川裕美、浅香光代、白川由美、降旗康男、藤岡弘、=順不同、敬称略=