橋下市長も見送り…桑名正博さん、御堂筋“パレード葬”
2012年10月31日 06:00
芸能
“パレード”の出発点となる大阪市役所前では、橋下市長が見送った。葬儀委員長を務めた歌手の内田裕也(72)が御堂筋でのパレードが決まってから大阪市に電話し、市長の秘書に「5分でもいいから出てきて見送って」と自ら頼んで実現したもの。桑名さんの長男でミュージシャンの美勇士(31)らとあいさつを交わした橋下市長は「(やしき)たかじんさんを通じて、いろいろな応援メッセージをいただいていた」と交流を明かし「大阪のスターです」と別れを惜しんだ。
告別式には約700人の参列者に加え、会場前にはファン600人の姿が。生前、桑名さんが指名していたという俳優・故原田芳雄さんの長男でギタリストの原田喧太(42)が弔辞を読んだ。「こっちの世界は大丈夫。オレや美勇士で新しい明日をつくっていくので、まさやんはそっちの世界で大いに飲んで、歌って、ゆっくり休んで」と語りかけ、メンバー紹介さながらに「ボーカル&ギター、桑名正博!ありがとう」と締めくくった。
前日の通夜に引き続き、この日も“ライブ葬”となった。笑顔で気丈に対応してきた美勇士が、桑名さんのヒット曲「月のあかり」を熱唱中に涙を流し、一時言葉が出なくなる場面もあったが、妹で歌手の桑名晴子(56)と肩を抱き合い、歌い遂げた。
内田は「日本を代表するロック・ボーカリストだ。せめて“ロックンロール”の69歳まで生きてほしかった」と若すぎる死を悼んだ。
▽主な参列者 原田喧太、内田裕也、デューク更家、谷村新司、もんたよしのり、上田正樹、ぼんちおさむ、プラスマイナス・兼光貴史 ※順不同