キョンキョン手本 能年玲奈トップアイドル修行だ
2012年11月02日 06:00
芸能
能年が演じるのは、東京から母の故郷にやって来て海女となり、やがて町おこしのシンボルの“地元アイドル”になるヒロイン。その成長を見守る母親役が「なんてったってアイドル」(85年)など多くのヒット曲を出した、80年代を代表するアイドルのキョンキョンこと小泉だ。
取材陣から“アイドル道”について伝授されたかと聞かれた能年は「お聞きしようという思いがあったんですけど、目の前にすると、緊張して聞けなくなっていました」と告白。そこで会見の場で「カッコいいアイドルに私もなれたらいいなと思うのですが、どうしたらカッコ良くなれますか?」と指南を仰いだ。
初々しい質問に、小泉は「私がデビューしたのは30年前。当時は右も左も分からずに、自信がなくて、四苦八苦して毎日を過ごしていました」と同じ年頃だった時の自分と重なった様子。「19歳の今、つかめるもの、見つけられるものをちゃんと見つけて、大事にして、生きていくといいんじゃないでしょうか」と心得をアドバイスした。能年はまるで“アイドル道場”の師匠の門下生になったかのように、膝に手を置き、背筋を伸ばして聞き入った。
10月中旬から始まった本格的な撮影。ひたむきに打ち込んでいる。「サウナの水風呂より冷たい感じ」(スタッフ)という海に潜り、寒さで顔がこわばって「気持ちいい!」というセリフが言えない時もあったが、弱音を吐かずに挑んでいる。
このシーンに立ち会った小泉は「忍耐強くて根性がある」と絶賛。「この後、撮影の中でいろんなものを吸収していくのを見られるのが、私にとっても宝物のような経験になる」と成長を見守っていくことがうれしい様子。能年は「頑張らなくちゃとグワっと熱くなっています!」と、すっかりキョンキョンの“女子力”に魅了されていた。