鈴木恵梨佳さんミス日本GP あの脚本家も「女優に」と絶賛
2013年01月29日 06:00
芸能
大学で植物や日本庭園を使った空間デザインなどを学ぶ“もの作り美人”。発想力の豊かさを示したのが、受賞の感想コメントだ。今の心境を味に例えると「抹茶ですね」。3カ月前から本番に向けて行われた勉強会を振り返り「苦い経験もしたけど、振り返れば凄く良かった。壇上でフラッシュが光る様子を見て、有名人みたいと思った」と笑顔を浮かべた。
苦い経験とは講師から受けた厳しい指摘。「あなたは着付けができないし、好きな作家の名前も言えないでしょ」。2011年に「東京きものの女王」に選出され「着物については人よりも強いと思っていたけど何も知らないことを知った」と明かした。そんな自分が悔しくて、すぐに京都へ1週間の修業の旅へ出掛けたという。
大会委員長を務めるミス日本コンテスト事務局の和田優子氏は人一倍努力する姿勢を高評価。「今風にぱっちりした目ではないけれど、優しさがにじみ出ている」と目を細めた。
審査員の1人でフジテレビ系「牡丹と薔薇」(04年)などの昼ドラマを手掛けた脚本家中島丈博氏は「彼女を女優にしたい」と絶賛。審査委員長の酒井政利氏も「ナチュラルな女優で透明感がある蒼井優のような感じがあるのがいい」と話す。これに対して、鈴木さんは「あんなに美人じゃないですよ」と赤面。将来は「空間を表現し作品として残し続けたい」と夢を抱く。植物を使ったり、自分の体をモデルとして表現したいという。その一環として女優業についても「経験はインスピレーションの源だって聞きますし、つくることが好き。演技を通じて表現できる機会も広がっていけば」と前向きだ。ミス日本の活動を通じて多才さに磨きをかけていく。
▼審査委員長・酒井政利氏(エグゼクティブプロデューサー)デジタル化が進み言語が流されてしまう中で、今回は言葉以上の働きを持つ表情やしぐさ、間や恥じらいといった「非言語」の重要さに重きを置いて審査した。鈴木さんは、話している時にどこか恥じらいがあり、黙っていても美しい表情で他候補よりも抜きんでていた。