「行列」で共演 丸山和也氏 橋下氏に「大きなリーダーへこのままではダメ」

2013年01月31日 06:45

芸能

 自民党・丸山和也参院議員(67)が、かつて日本テレビ系「行列のできる法律相談所」で共演した大阪市長で日本維新の会共同代表である橋下徹氏(43)についての「人物論」を書き上げた。タイトルは「愛と野望と橋下徹」(講談社、1260円)。旧知の仲だから知り得るさまざまなエピソードを積み重ね、その人間性を読み解いている。“橋下ブーム”に一石を投じようと思い立ったのが執筆のきっかけだったという。
 「最強の弁護士軍団」として番組を盛り上げてきた2人。ともに関西の出身。「行列」の知名度を足がかりに政界進出と歩みは似ているが、丸山氏は橋下氏と番組で共演した4年半を振り返り、「ドライな現実主義者」とその印象を語る。

 象徴的なエピソードがある。07年の参院選。自民党から出馬要請を受けていた丸山氏だが、橋下氏からも「一緒に」と出馬を持ちかけられた。当時、大ブームを巻き起こしていた民主党からだ。

 丸山氏は「まさに世間の風を読みに行っていると感じた」と述懐する。「もし、僕が民主党からの出馬を決めていたら彼も乗ってきただろうから、状況はまた変わっていたかもしれない。彼も参議院議員になっていたら今の維新の会は、存在していない可能性もある」。丸山氏の当選から約半年後、橋下氏は大阪知事選に立候補。世間では東国原英夫宮崎県知事(当時)が高い人気を誇っていた。

 丸山氏は「大きなリーダーになるには、このままではダメだ」と叱咤激励の言葉を送る。影響力の強い橋下氏が孤立感を深めているのではという思いもある。そのため、「(本を読んで)なんとかかんとか言ってきてくれたらそれでいい」と反論を期待している。「本を肴(さかな)にして一杯やってもいい」と膝を突き合わしての話し合いを待ち望んでいる。
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