玉三郎 海老蔵、勘九郎らに辛口エールで“自立”促す

2013年02月26日 06:00

芸能

玉三郎 海老蔵、勘九郎らに辛口エールで“自立”促す
都内で会見し、コマンドゥール受章の喜びを語った坂東玉三郎
 フランス政府から芸術文化最高勲章「コマンドゥール」を贈られた歌舞伎俳優の坂東玉三郎(62)が25日、都内で会見し、市川海老蔵(35)ら後輩に辛口エールを送った。
 受章の喜びとともに強くしたのは、歌舞伎界の未来への思いだった。昨年12月に中村勘三郎さん(享年57)、今月3日に市川団十郎さん(享年66)が亡くなったばかり。歌舞伎界を支えてきた2人がいなくなったからこそ、その姿を間近に見て育った団十郎さんの長男・海老蔵、勘三郎さんの長男・中村勘九郎(31)次男・七之助(29)兄弟らへ“自立”を促した。

 「ご子息さんたちは、(自分を)考え直す良い機会では。後ろ盾がなくなり、独立した一人の俳優として、自分を再認識するのではないでしょうか」

 あえて厳しい提言を、報道陣を前に口にしたのは、期待の裏返しでもある。前日24日に海老蔵に会い、「自分を見つめ直すいい機会じゃないかしら」と直接伝えたことも明かした上で「海老蔵さんは、それを自覚しているようでした」と温かいまなざしで話した。

 自身の受章については「うれしいんだけど“あっそう”という感じ。今回の二つの不幸も、お祝い事も感情的にならないように言い聞かせている」と淡々。歌舞伎座が再開場する4月2日に向けて「最大限の努力をしたい。私も肩書がついても等身大の自分を見失わないようにしなくては」と謙虚に語った。
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