河竹登志夫さん死去 歌舞伎評論、黙阿弥のひ孫
2013年05月07日 11:18
芸能
日本の伝統演劇を西洋演劇と対比する比較演劇学の分野を開拓した。早大教授、共立女子大教授、日本演劇学会会長などを歴任。ウィーン大客員教授を務め、海外紹介にも尽力した。
著書「比較演劇学」で芸術選奨文部大臣新人賞、河竹家について描いた「作者の家」で毎日出版文化賞を受賞。紫綬褒章、日本芸術院賞などを受け、2001年には文化功労者に選ばれた。「歌舞伎美論」「新版歌舞伎」など著書多数。
新しい歌舞伎座(東京都中央区)で3月、こけら落とし公演に向けた「古式顔寄せ手打式」の舞台に俳優らと並び、演目を読み上げた。
▼日本俳優協会会長の坂田藤十郎の話 歌舞伎座開場の「古式顔寄せ手打式」で久しぶりにお目にかかりました。お芝居に一番詳しく、昔の先輩たちのことをよくご存じでいらしたので、これからもご指導をお願いしたかった。非常に残念です。