ジェロでたいやきくん復活!「ポンキッキ」40周年記念
2013年07月15日 06:00
芸能
発売された1975年12月は、オイルショック後の景気悪化で閉塞(へいそく)感が漂っていた時代。♪まいにち まいにち ぼくらは てっぱんの うえで やかれて いやになっちゃうよ――で始まる悲哀を感じさせる歌詞と、子門真人(69)の特徴ある歌声が、子供だけでなくサラリーマンの共感を呼んだ。シングル作品で453万枚の売り上げは、宇多田ヒカルの初アルバムの765万枚と並び日本音楽界不滅の記録といわれている。
73年に放送が始まった「ひらけ!ポンキッキ」は現在「beポンキッキーズ」と名前を変えて08年からBSフジで放送。放送開始40周年を迎えた記念企画として「たいやきくん」の復活が決まった。
番組の山田洋久プロデューサーは「たいやきくんは今でも大人世代の共感を得る可能性がある。今の子供たちも、ユーモアのある歌を面白がって歌ってくれるのでは」と説明。ジェロの起用は「礼儀正しく、まじめで、国際感覚を持ち合わせた感性を、歌だけではなく、さまざまな形で子供たちに伝えていきたいと思った」と語った。
ジェロは子門のように♪むぁ~いにち むぁ~いにち――とマネはせずに、持ち前の甘く伸びやかな歌声に強弱をつけて歌唱。75年当時のオリジナルアニメーション映像にジェロの歌声を乗せて19日から放送される。
その収録では、たい焼き屋のおじさんに扮したジェロが、福くんと花音ちゃんにたい焼きを振る舞った後で曲を紹介。人気子役の2人が今後アニメに代わって映像に登場することも検討されている。
ジェロは「こういう形で、この曲を知らない子供たちに届けることができ、そしてこの曲になじみのある方々にも再認識してもらえることをとてもうれしく思っております」と話している。