上川隆也　「真田十勇士」で里見浩太朗とファン争奪戦

　スポーツニッポン新聞社などが主催する創刊６５周年記念舞台「真田十勇士」が３０日、東京・赤坂ＡＣＴシアターで幕を開ける。２９日の会見では、主演で真田幸村役の上川隆也（４８）に、徳川家康役の里見浩太朗（７６）が「若いファンを奪う」と“挑戦状”を突きつけた。上川は「みんな里見さんに魅了されてしまう」と危機感を募らせている。 　会見で上川、猿飛佐助役の柳下大（２５）と並んだ里見は、「若いファンを奪うつもりで稽古してきた。猿飛のファンも、幸村のファンも、みんな家康に来い！」と挑発。４月の製作発表から年の離れた２人をライバル視してきたが、２カ月間の稽古で手応えを十分につかんだようだ。

　誰もが認める時代劇スター。「水戸黄門」で黄門さまこと徳川光圀を演じたため、祖父に当たる家康の演技にも力が入る。太刀さばきは、柳下が「里見さんの立ち回りは、ニヤニヤというかゾクゾクしてしまう」と話すほど。里見自身も「黄門さまは抑え気味の立ち回りが要求されたけど、今回は久しぶりに納得いく殺陣ができている。（家康は）黄門さまの祖父。頑張らなくては」と力を込めた。

　「年は取ったけど、まだちゃんと動けてるよな？」と、上川と柳下に質問する場面も。２人に「はい」と答えさせるなど、貫禄もたっぷりだ。

　上川は、大先輩の“挑発”に「みんな里見さんに魅了されるでしょう。間違いなく」とタジタジの様子。だが劇中の幸村は、自身と同じ４８歳ということもあり「不思議な縁」を感じている。クライマックスシーンでの、里見との一騎打ちは大きな見せ場。「初日が心待ちで仕方ない。幸村の男の生きざま、しっかりご覧いただきたい」と、静かに闘志を燃やしている。

　▽チケット　東京公演は９月１６日まで２１公演。Ｓ席９８００円、Ａ席８５００円。予約はチケットスペース＝（電）０３（３２３４）９９９９＝か、ＡＣＴオンラインチケット（ｔｂｓ―ａｃｔ．ｃｏｍ）など。