渡辺謙 男泣き…ベネチア国際映画祭5分以上拍手やまず
2013年09月08日 06:00
芸能
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待っていたのはエンドロール開始直後から続いた5分以上のスタンディングオベーション。隣の李監督の手を掲げ、自身も頭を下げて拍手に応えた渡辺は途中、こらえ切れなくなったように涙をこぼした。
07年に米映画「硫黄島からの手紙」でベルリン国際映画祭に出席して以来、2度目の世界三大映画祭。「邦画で来たという重みを感じていた。ハードルの高い映画なので、受け止めてもらえるのかという緊張感も強かった」と思いを語った。
「自分の中でエポックになった」と言い切るほど思い入れの強い作品。ロケ地となった北海道の厳しい寒さの中でもこだわりを貫く李監督の演出の下、ひたすら役と向き合った。涙は上映中にあふれたと言い張り「映画に引きずりこまれた。恥ずかしい」と照れ笑いしたが、胸の中には作品が世界に受け入れられた喜びと、李監督への感謝の思いがあふれていた。
一緒にベネチア入りし、レッドカーペットも歩いた妻で女優の南果歩(49)は「今回ほど監督と心中した映画は今までなかった。謙の代表作になると思う」と強調。撮影中は「普段から完全に人が変わっていた」というほど役に入り込んでいたという。
今後はトロント国際映画祭(開催中)、10月3日開幕の釜山国際映画祭での上映も控える。渡辺は「国を超えて、言葉を超えて伝わる強い映画だと実感できた。映画を見た世界の人からどんな答えが返ってくるのか聞きたい」と語った。