東映、新たな看板は“芸術路線” 第1弾は「エレニの帰郷」
2013年09月18日 07:47
芸能
「旅芸人の記録」(75年)などで知られるアンゲロプロス監督がアテネで交通事故死したのは昨年1月24日。「エレニの旅」(05年)に始まる「20世紀三部作」完結編を撮影中の出来事だった。
三部作は未完に終わり、08年に完成した第2部「エレニの帰郷」が遺作となった。日本では公開の機会に恵まれないままきたが、東映の岡田裕介社長(64)が動いた。「アンゲロプロスは英国のデビッド・リーン、黒澤明監督とともに三大映像作家だ。70年代から追いかけて見た」と話し、遺族に交渉して配給権を獲得。「100年たっても残る芸術映画を支援し、路線として充実させたい」と新戦略をアピール。