海老蔵 「利休に…」原作者山本氏を悼む「とても悲しい」
2014年02月13日 14:52
芸能
度重なる出演依頼に何度も断り続けた海老蔵に対して、山本氏は何度も手紙で「利休をやって欲しいと言ってくださいました…」。そして「私自身何故?私が利休居士という凄い方のお役を私なのか…様々な思いもある中…」原作を読むうち分かったことがあったという。
「今までのイメージにある厳格で完成された利休居士というよりも…パッション情熱的な部分や若い頃の放蕩息子である部分なども書かれていまして…あ!なるほど…そういうことか…」と出演へと傾いていったこと。さらに当時の海老蔵には殴打事件というぬぐい切れない事実があったにもかからわず「そんなことがあったにもかかわらず変わらぬオファーを私に…私も心が動きまして出演させていただくことになったというエピソードがあるわけで…父との最後の共演をさせてもらえたのもこの作品があったからこそなのです」と振り返った。
「…」としばし間をはさみ「とても悲しいです…心よりお悔やみを申し上げます」と父に続く共演者との別れに弔いの言葉を紡いでいる。
昨年12月7日公開の「利休にたずねよ」(田中光敏監督)は海老蔵が昨年2月に亡くなった父で歌舞伎俳優の市川団十郎さん(享年66)との初で最後の共演となった映画で昨年のモントリオール世界映画祭で最優秀芸術貢献受賞した。2014年度日本アカデミー賞でも海老蔵が「優秀主演男優賞」に加え、優秀作品賞など計9部門での受賞を果たす健闘を見せた。