“伝説”再び…矢沢永吉 40年ぶりロックバンド「Z’s」結成
2014年02月27日 05:30
芸能
バンドメンバーを一般公募したのは昨年12月からの2カ月間。自身の公式ホームページで「バックメンバー募集」と告知した。約1000人の応募者には中高生や米、英、ロシアなどの外国人もいた中、書類選考と実技オーディションの結果、29~32歳の日本人男性3人がギター、ベース、ドラムスに合格した。
矢沢はそこにプロのミュージシャン2人(サックスとギター)を加えてバンドを結成。「YAZAWAの…」という意味を込めてバンド名は「Z’s」とし、呼び名は矢沢特有の感覚で「ゼッツ」に決めた。
今から42年前。「ビートルズとロックンロール好きなヤツ求む!」と書いた張り紙からキャロルを結成した矢沢。一般公募というユニークな試みをした理由は「前から若いヤツらと組んでやりたかった。だったら公募しちゃおっか、その方がシンプルで面白い!と思ったから」と明快だ。
実際、自ら選考し「正直みんなうまくてビックリした。こいつのグルーヴ最高!ってヤツたくさんいた」という。注目のデビューの場は、5月8日の北海道・苫小牧市民会館から始める全国ツアー。年末の日本武道館をメーンにした全国公演が恒例の矢沢にとって、春のツアーは21年ぶり。しかも、全13公演のうち、大都市は東京の1公演だけで、ほかは北海道、東北、九州という構成。
「デビュー42年。これだけ長く続けられたのは、全国くまなく回って歌ってきた自分がいたからだと思う。それがいつの間にかその回数が減り、それじゃダメだと。なかなか回れなかったところに行こうと。俺の原点、歌える場所を探して、全国どこへでも歌いに行く。絶対にこれ、大切だよね」
ステージのコンセプトも「シンプルでディープなロック。名付けるなら“Very ROCKS”だ」という。「僕にとって初の試みだし、今からもの凄くエキサイティングしている。矢沢、また何するのよ!?ってみんなに思われたら最高だよね」と、遊び心満点のバンドになりそうだ。