「炎の料理人」周富徳さん死去 「料理の鉄人」で独創的メニュー披露
2014年04月14日 05:30
芸能
両親は中国広東省の出身。横浜中華街で料理人の父親の仕事を見て育った。高校卒業後から料理人として修業を重ね、91年に東京・赤坂「璃宮」の総料理長に。独立後は自ら経営に乗り出した「富徳」が評判を呼んだ。
軽妙なトークと手際のいい調理法が評判となり、NHK「きょうの料理」などテレビ番組の講師も担当する一方、フジテレビのバラエティー番組「料理の鉄人」では独創的な中華料理を披露。90年代にはテレビ東京系バラエティー番組「浅草橋ヤング洋品店」に同じ中華料理人の弟・富輝さんとともに出演するなど、タレントとしても幅広く活躍した。だが、2000年に関連会社2社による申告漏れが発覚するとお茶の間から離れ、全国で講演活動を続けていた。
◆周 富徳(しゅう・とみとく)1943年3月11日生まれ、横浜市出身。高校卒業後、18歳で東京・新橋の中華飯店に入り料理の修業を積む。京王プラザホテル、聘珍樓などを経て青山の「富徳」を経営。95年には堂本光一(35)主演で半生記がドラマ化された。「周富徳の広東料理は野菜がうまい」など著書多数。