熊切監督 最優秀男優賞“予感” 浅野は共演二階堂に感謝
2014年06月30日 20:51
芸能
浅野は「ふみちゃんがいなければ淳悟はあり得なかった。現場では常に花の状態でいてくれて、その存在感がなければ淳悟のいろいろな側面が出てこなかったと思う。ふみちゃんがいなかったらこの賞ももらえていない。とても感謝しています」とパートナーに厚く感謝。
浅野をもともと「憧れの映画人だった」と評した二階堂も「言葉での教えはなかったが、一緒に現場にいてくださる時に、役の関係性を保ったままいてくれた。役者さんとして、映画人としてのあり方を言葉ではなく、背中を見て感じることが多かった。(浅野の言葉は)光栄です」と笑顔を見せた。
2人とも受賞は家族に最初に伝えたという。二階堂は母から「いつかは主演女優賞楽しみしています」と叱咤激励されたことを明かした。
日本作品がグランプリに輝くのは99年の故新藤兼人監督「生きたい」以来、15年ぶり。熊切監督は台北映画祭に審査委員として参加しており、会見には無料通話アプリ「スカイプ」での参加となった。モニタ越しでの浅野との対面に「髪切りました?」と投げかけ笑いを誘いつつ、「取るんじゃないかなという気がしてました。おめでとうございます」と祝福。浅野からも「監督の方もおめでとうございます」と祝福の声を受け、「ありがとうございます」と喜びを分かち合った。
授賞式には出席せず、トロフィーをいまだ手にしていない状態の熊切監督だが、会見場に到着したトロフィーを見て「おーーー!」と歓喜。「15年ぶりの受賞は光栄なこと。これからは覚悟をもって、1本1本撮っていかないといけない」と快挙にも気を引き締めていた。