市村正親 胃がん手術へ舞台全休 妻・篠原涼子の看病で回復目指す
2014年07月28日 05:39
芸能
今後は、約2週間の入院の間に腹腔(ふくくう)鏡手術を受ける。退院後は自宅療養する予定といい、妻で女優の篠原涼子(40)の看病のもと、二人三脚で回復を目指す。
市村は直筆の署名入りで「今の私の夢は再び皆さまの前で(劇中歌)アメリカン・ドリームを歌うこと。そのために私は治療に専念します」とコメントを発表した。
舞台の製作元によると6月下旬に検査入院した段階で、本人を交えて出演の可否を協議したが、本人も「全然問題はないですよ」と説明。稽古メニューも変更することなく、通常通り出演することに決めたという。
公演が始まってからも25日の開幕以降、5公演をこなした。本番ではもちろん、稽古中も「いつもと変わらない様子で、体調が悪い様子はみじんもなかった。声もガンガン出ていた」という。市村は検査結果を踏まえ、27日の夜公演終了後、劇場内にキャストを集め自らの口で降板を報告した。
圧倒的な演技力や声量を誇り「あまりに健康すぎ、逆に体をケアしているという話を聞かない」(所属事務所)というほどの“鉄人”だけに、製作元は「全く寝耳に水」と驚く。今秋のミュージカル「モーツァルト!」(11月8日~12月24日、帝国劇場)は予定通り出演するといい、想定通りの順調な回復が待たれる。
◆市村 正親(いちむら・まさちか)1949年(昭24)1月28日、埼玉県川越市生まれの65歳。74年に劇団四季入りし、看板俳優となる。90年に退団。NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」(11年)、映画「テルマエ・ロマエ」シリーズなどにも出演。02年芸術選奨文科大臣賞、07年紫綬褒章。05年12月、女優の篠原涼子と再婚。2男をもうける。1メートル70、66キロ。血液型A。