加山雄三の喜寿を桑田佳祐お祝い「幸せだなぁ」武道館に駆けつけた
2014年08月24日 08:29
芸能
11年に74歳で公演し、03年にジェームス・ブラウンが記録した70歳を塗り替えていたが、さらに更新。「しばらくは誰も更新できないかな」と満面の笑みを浮かべた。
67年、日本人で初めて武道館でロックライブを行った。ビートルズが来日公演を行った翌年だった。ビートルズとともに、武道館が聖地と呼ばれる礎となった自負は強く「ここでやることは一種のステータス」と特別な思いを持つ。
それだけに、熱の入れようもひとしお。「こんなにやったことないと思うんだけどね」と、2部構成で45曲を熱唱。喜寿にして衰え知らずのエネルギーを見せつけた。
その偉大さに敬意を表し、桑田も駆けつけた。アンコールの1曲目「君といつまでも」。おなじみの「幸せだなぁ…」で始まるセリフの前にサプライズで登場。ジャケットの下に「WE LOVE 若大将」と書かれたTシャツを着込み、加山に花束を渡すと「セリフ、まだ言ってないでしょ?僕、言っていいですか?」と、加山に代わって語り始めた。
「幸せだなぁ…。僕は加山さんがいたからここまでやってこられた。あなたは僕にとって音楽そのもの。輝く太陽であり、母なる海でもあります。一生、加山さんをお慕い申し上げます!」
桑田が他人の単独ライブに駆けつけるのは02年以来。次の「夜空の星」では、06年に桑田が提唱した野外イベント「THE 夢人島フェス」以来の共演を果たした。
同じ神奈川県茅ケ崎市育ち。父親同士に親交があり、幼少時から加山に可愛がられた桑田だけに、舞台では終始脇に回り、大先輩を祝った。
記録に花を添えるビッグゲストに加山も「想像を絶することになっちゃったなぁ」と驚きつつ「きょうのことは、一生忘れないよ!」と叫び、3時間20分にわたる晴れ舞台を締めくくった。