100周年の宝塚歌劇と同じ年に生まれた元宝塚歌劇男役、中野貞子(なかの・さだこ)さんが8月5日午前9時、老衰のため大阪府豊中市の自宅で死去した。100歳。大阪市出身。葬儀・告別式は親族で行った。喪主は孫隆宏(たかひろ)氏。
芸名は泉川美香子で、1930年に初舞台。大ヒットしたレビュー「パリゼット」などに出演し、42年に退団した。4月に100周年を迎えた宝塚歌劇と「同じ年の元タカラジェンヌ」と話題になった時には「感無量。同い年なんて恐れ多いわ」と話していた。
遺族によると、100周年の記念行事をテレビで見て「この中に自分もいたなんて夢のよう」と話した。8月5日に自宅のベッドで眠るように亡くなったという。