坂東三津五郎 舞台降板を謝罪「申し訳ない」治療専念のため

2014年09月27日 11:31

芸能

坂東三津五郎 舞台降板を謝罪「申し訳ない」治療専念のため
出演予定の舞台を降板することになった坂東三津五郎
 昨年9月のすい臓がん手術から4月に本格復帰していた歌舞伎俳優の坂東三津五郎(58)が、治療に専念するため、こまつ座第107回公演「芭蕉通夜舟」(12月5日初日、東京・紀伊国屋サザンシアター)を降板する。27日、松竹演劇部、ホリプロから発表された。
 現在、日常生活は支障なく普段通り。通院しながら、具体的な治療方法を検討している。ナレーターを務めるテレビ朝日「世界の街道をゆく」(月~金曜8・54)は従来通り、収録を続ける。

 こまつ座は27日、公式サイトを更新。「代役などでの上演も検討いたしましたが、坂東三津五郎さんの代わりは考えられないという結論に至り、また、公演は中止ではなく、あくまでも延期(時期は未定)とさせていただきます」とした。

 今年30周年を迎えた同劇団の最後を飾るはずだった。井上ひさし氏が俳諧師五部作として構想したうちの2作目で、全三十六景からなる一人芝居。1983年の初演は、小沢昭一氏が松尾芭蕉を演じた。2012年、三津五郎が挑み、好評を博した。第54回毎日芸術賞受賞につながった。

 ▼坂東三津五郎 「芭蕉通夜舟」には愛着があり、どうしてもやりたかった作品ですので、無理をしてでも演じることも考えました。しかし「ほぼ一人芝居」という性質上、もし体調不良となった場合には、今以上のご迷惑をおかけすることになってしまいますので、この度はやむを得ず降板し、治療に専念することにいたしました。しっかりと体をケアし、再び良い舞台をお見せできるよう努力して参りたいと存じます。関係者、並びに上演を楽しみにしておられた皆さまにはご心配、ご迷惑をおかけすることになり、誠に申し訳ない気持ちでいっぱいでございますが、何卒ご理解、ご寛容を賜りますようお願い申し上げます。
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